インターネットの情報は本当に正しい? 特に注意したい医療情報

今は、パソコン・スマホを使い、インターネットから情報を入手することが増えています。しかし、インターネットの情報は本当に正しいのでしょうか?

 

しかし、インターネットには、一般の人の個人的・主観的な意見も多く、健康や薬、命に係わること、放射能などの難しい問題・理解困難なことは、できるだけ、本、新聞、専門家の情報も活用したほうがいいですね。

 

実は、ITmedia NEWSによると、医師の9割が「一般人がネット検索で正しい医療情報を得るのは容易ではない」と考えているという、ネット調査の結果が出ています。医師専用コミュニティーサイトに登録している医師530人から回答を得たそうです。

 

なお、疑わしいと感じる医療・健康情報サイトは「いいことしか書いていない、不安を煽るような内容のサイト」「個人の信条や推測のみを述べ、出典がはっきりしないもの」などの傾向があるとの指摘も出たそうです。注意したいですね。

 

 医師の9割が「一般人がネットで正しい情報を得るのは、容易ではない」

 ITmedia NEWS

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/23/news110.html

 

以前、英語辞書の権威、オックスフォード英語辞典が、2016年を象徴する単語として選んだのは「post-truth」、事実を重視しないこと、「脱真実」です。


この「post-truth」の背景には、ニュースを得る場所として、インターネットのソーシャルメディアが台頭したことによると言われています。

 

インターネットには、あいまいな情報や事実と異なるデマの内容も多く、また、自分の信条にあった情報を受け入れやすい傾向があり、インターネットが普及する今、「post-truth」(脱真実)は、今後の時代の傾向になる可能性が大です。

 

なお、インターネット世界を表した面白い表現があります。


①気まぐれな極論が支配する「リスキー・シフト現象」

②少数の声高の見解が残り多数の沈黙をもたらす「沈黙のらせん現象」

 

インターネットの世界は、面白くて意外性のある意見がより多くの人の関心を引き、極端な少数の意見に支配されがちです。

 

今後、インターネットの情報は、ますます利用されると思いますが、本、新聞などの情報と違い、信頼性が低いことも考えて活用することが重要です。

 

【インターネットの情報の特徴】

 

①過去~現在迄の全ての情報がある

 

②誰でも発信でき、主観的で信頼性の低い情報も多い

 

③正しい情報、間違った情報、ウソの情報等が入り交じっている

 

④速報性を重視するあまり、検証がまだ十分でない情報も掲載される

 

⑤掲載情報の魅力を高めるため、誇張した表現がされている

 

 

■■□―――――――――――――――――――――――□■■


病気の治療法、インターネットの情報は想像以上に嘘が多い


■■□―――――――――――――――――――――――□■■

 

次のブログに、「病気の治療法、インターネットの情報は想像以上に嘘が多い」として、次のようなことが書いてありました。


 Google検索エンジンは医学情報の正確性を評価できないという問題-病院受診マニュアル

 http://byouin-jusin.com/blog-entry-135.html

 

『実際に病気の治療法などについてインターネットで調べてみると、医療の現場で働いている私が聞いたこともないような治療法が書いてあったりします。』(上記のサイトから引用)

 

命や健康に係わる重要な内容については、インターネットの情報を安易に信用するのは危険ですね。

 

また、上記ブログには、「検索エンジンの順位付けは情報の正確性とは関係ない」とありました。

 

検索エンジンの検索結果で上位にくるのは、①他の記事との関連が多く、②アクセス数が多い記事 が上位にくることが多く、そのため、「検索結果の上位と情報の正確性とは関係がない」ことになります、忘れがちなことです。

 

 

■■□―――――――――――――――――――□■■


インターネット情報活用の7か条


■■□―――――――――――――――――――□■■

 

①情報は全て正しいとは限らない、良いもの悪いものも混在している

 

②情報を鵜呑みにせず、うまい話には騙されないよう、常識で判断する

 

③情報の提供元が、信頼がおけるか必ず確認する

 

④情報の日付を確認し、最新情報かどうか確認する

 (検索エンジンの検索結果は、最初にあるものが最新とは限らない)

 

⑤一つの情報源だけで判断せず、複数の情報源から情報を入手し判断する

 

⑥速報だけで結論を下さず、その後の継続的な情報から判断する

 

⑦重要な情報は、本・新聞・専門家の情報などを参考にする