Wordがいつもと違う? Wordトラブル対策ノート(パソコン講師の備忘録)

Wordを使っていて、アレッ!今までと違う! と驚きアタフタしたことがありませんか?

このブログは、パソコン講師をしていて、Wordや日本語入力の操作で、生徒さんの質問で、なかなかテキストには説明していない内容や、”何故これができないの?”と不思議に思った内容などを簡単にまとめたものです。

市販のテキストには、ふつうのWordの操作は詳しく説明されていますが、”日本語入力が突然「かな入力」に切り替わり、ローマ字入力ができなくなった” などのようなトラブル内容は説明されておらず、苦労しました。

Word2013・2010の内容が主ですが、他のWordでも参考になると思います。少しでもお役に立てば幸いです。


なお、Wordを十数年使ってみて、時々、?な動作をする時があり、そんなときに役立つのが次の対策です。ぜひお試し下さい。Wordは高機能なワープロソフトですが、少々、馴染めない点がありますね。そんなときに覚えておくと便利です。

 

 

 


■ 《Wordの操作で悩むときの全般対策》

 

①時間をかけて作成した文書が、ある操作でおかしい内容になったり、使えなくなる時があります。そんなときのために、こまめに(少なくても一時間に1回)データを保存して下さい。


②画像を挿入したり、表の行や列を削除したときなど、Wordの文章が大きく乱れた場合、「元に戻す」機能を使うと簡単に前の状態に戻れます。


③検索文字列などで日本語入力が出来なくなるときは、いったんWord文書を保存した後、Wordを終了し、もう一度立ち上げて下さい。

 

 


■ 問題一覧リスト

 

[問題1] 日本語入力で、突然、ローマ字入力がおかしくなった!! 「かな入力」に切り替わっています

[問題2] ”Office.com クリップ アート”で、検索する文字が日本語で表示されない

[問題3] Word文書に文字が入力できなくなった!! 表示が「閲覧モード」になっていませんか?

[問題4] 操作をしていたら、Word文書が突然乱れた

[問題5] Wordでルビの修正画面で日本語が入力できない。

[問題6] Wordで文書作成中、突然「元に戻す」機能が効かない。

[問題7] ”Office.com”の「クリップアート」が終了して、“Bing検索”のみになった!

[問題8] 均等割り付けが文字数で設定できない(mmで出る設定になっている)

 

 


■ [問題1] 日本語入力で、突然、ローマ字入力がおかしくなった!! 「かな入力」に切り替わっています

 

私がパソコンの講師をしていた際に、生徒のみなさんから、「先生! キーボードの文字入力がおかしくなった!」と言われることが時々あります。

 

こんなときは、だいたい、キーボードのなんらかの操作で、「ローマ字入力」が「かな入力」に切り替わったのが原因です。

 

 

[対策1]


日本語入力システムが“オン”のときに、「Alt」キーを押しながら、[カタカナ・ひらがな]キーを押して、かな入力/ローマ字入力を切替えます。

 

 


■ [問題2] ”Office.com クリップ アート”で、検索する文字が日本語で表示されない

 

オンライン画像の”Office.com クリップ アート”で、検索する文字が日本語で表示されない。 ※このときは、Wordを終了し、もう一度、Wordを起動しましょう。

 

私がパソコン教室で講師をしていた際に、生徒のみなさんのパソコンで良く発生していた問題です。

 

 

[対策2]


Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、"Office.com クリップ アート”の検索文字が日本語で表示可能になります。

 

 

 


■ [問題3] Word文書に文字が入力できなくなった!! 表示が「閲覧モード」になっていませんか?

 

私 がパソコンの講師をしていた際に、ある生徒が、「先生! Wordの文書に文字が入力できない!!」と言われてビックリしたことがありました。その生徒の パソコンにいってみると、いつものWord画面と違う なんでだろう? としばらく考えていたら、表示モードが「閲覧モード」になっていました これでは 文字が入力できません。

 

 

 

[対策3]


Wordの表示モードを「閲覧」から「印刷レイアウト」に変更する。通常は、「印刷レイアウト」モードでWord文書を編集します。「閲覧」は文書を見るためのモード。

 

 


■ [問題4] 操作をしていたら、Word文書が突然乱れた

 

Wordを使っているとき、画像を挿入したり、表の行や列を削除したときなど、Wordの文章が大きく乱れることがあります。

 

 

[対策4]


Wordの「元に戻す」機能をつかうと、前の状態、前々の状態、前前々の状態に簡単に戻れます。この機能を使えば、Wordの文書がどんな状態になっても慌てる必要はありません。



クイックアクセスの「元に戻す」機能を使うか、ショートカットキーの「CTRL+Z」を使います。

 


■ [問題5] Wordでルビの修正画面で日本語が入力できない。

 

漢字にふりがなを付ける”ルビ”機能。便利ですが、あるとき、ルビの修正画面で、日本語が入力できなくなりました。

 

[対策5]


Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、ルビの修正画面で日本語が入力可能になります。

 

 


■ [問題6] Wordで文書作成中、突然「元に戻す」機能が効かない。

 

突然「元に戻す」機能が効かなくなって、悩んだことがありました。いくら考えても原因がわからず、困りました。

 

[対策6]


この場合も、Wordで実行しているファイルを保存して、Wordを全て終了した後、もう一度、Wordを立ち上げると、可能になります。



Wordを使っているときに、普段使える機能が突然使えなくなったら、Wordを再起動すると良いですね。


■ [問題7] ”Office.com”の「クリップアート」が終了して、“Bing検索”のみになった!

 

マイクロソフトがWebサイト「Office.com」で無償公開してきた画像素材「クリップアート」の提供を打ち切り、2015年2月以降、全く利用できなくなっています。

 

Microsoft“Office.com”の「クリップアート」終了の影響

  

   Office2010の場合:

     コンピュータ内に保存されたクリップアートは継続して利用可能です。

     ただし、種類が少ない!!

  (注)“Office.comでさらに探す”をクリックしてもBing検索の説明のホームページを表示

 

 Office2013の場合:

   オンライン画像の挿入 “Office.com クリップ アート”が消え、“Bing検索”のみ!

  (注)コンピュータ内に保存されたクリップアートは無い。

 

 

[対策7]


Officeで使えるフリーの画像を簡単に見つける方法は、以下の手順です。この方法を使えば、自由に使えるフリーの画像を、一度に、たくさん見つけることができます。

 

1. 英語版「bing.com」 にアクセス、画面の左上にある [画像] タブをクリック

 

   bing  http://www.bing.com/

   

2.  [検索] ボックスに、探している画像の名前を入力します。

 

 

 

3.  [種類] フィルター、[ライセンス] フィルターを設定

 

 ①[種類(Type)] フィルターで“Clipart”を選択

 

 ②[ライセンス(License)] フィルターでライセンス条件を選択

  ライセンス条件として様々ありますが、以下が良いです。

  

    ・Free to modify, share, and use”  [無料で変更、共有、および使用]:

      個人用で変更、共有、および使用できます。商用目的での利用は許可されていない場合があります。

    ・“Free to modify, share, and use commercially” [無料で変更および共有、商業目的で使用]:

      個人用または商用目的で、変更、共有、使用できます。

 

 

なお、画像付きの分かりやすい手順を以下のブログで公開しています。


 Officeで使えるフリーの画像をインターネットで簡単に検索する方法

 http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/07/office.html

 

 


■ [問題8] 均等割り付けが文字数で設定できない(mmで出る設定になっている)

 

複数の文字を”均等割り付け”したいとき、通常は文字数で設定できるのに、”mm”になっているパソコンがあり、困ったことがありました。この問題、意外に多くの人が悩んでいるようです。

 

 

[対策8]


Wordのオプションの詳細設定で、表示にある「単位に文字幅を使用する」をチェックします。