約半数の子供がネットいじめに ネットいじめから子供を守るためには

コンピュータセキュリティ会社、”カスペルスキー”の公式ブログで、ネットいじめは非常に広い範囲で横行、約半数の子供がオンラインでいじめられた経験があり、4人に1人が2回以上いじめに遭っていると報告しています。

この”約半数の子供がネットいじめに”という数値、子供を持つ親にとっては、とてもショッキングな数値です。

 ネットいじめから子供を守る | Save the Worldの思いを伝えたい
  – カスペルスキー公式ブログ
 http://blog.kaspersky.co.jp/cyberbullying-advice-for-parents/7002/

今回は、上記の”カスペルスキー”の公式ブログの内容を参考に、ネットいじめから子供を守るために、親として何をすべきか考えてみたいと思います。



■ ”ネットいじめ”とは

簡単に言えば、”インターネットでの子供に対する嫌がらせと侮辱”です。
メール、チャット、ブログ、SNSなどの、インターネット上のコミュニケーション手段が生み出した、新たないじめの形態です。

スマホやパソコンを利用した、悪意に満ちた書き込みや、わいせつ画像などを流出させるといった、インターネット上のいじめです。

インターネットでは匿名性が保たれるため、加害者が不特定多数に広がり、より陰湿にエスカレートしやすいのが特徴。

また、何年も経ってからネット上の情報で就職が不利になるなど、被害が長期間におよぶことも懸念されています。

 参考: “ネットいじめ” の脅威|BS世界のドキュメンタリーNHK BS1
 http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/140908.html



■ 子供をネットいじめ から守るには

 ネットいじめから子供を守る | Save the Worldの思いを伝えたい
  – カスペルスキー公式ブログ
 http://blog.kaspersky.co.jp/cyberbullying-advice-for-parents/7002/


カスペルスキー公式ブログによると、大きな問題は、

 ① 親がネットいじめになかなか気付かないこと

 ② 親や大人にいじめについて知らせる子はほとんどいない

ということです。


なお、上記のブログでは、大人がすべきこととして7点をあげていますが、その中で、大事な点を以下に紹介します。


①子供が自分から問題を言いに来るまで待たない。待っていても来てくれない。親から話を切り出す。

②子供とネットいじめについて話し、いじめに遭ったときは親に相談するように言って、誰もがネットいじめの被害者になり得ることを説明する。

③ネット禁止にしない。スマートフォンを取り上げる、インターネットに接続できないようにする、などの対策は効果がない。

④基本的なオンラインセキュリティとプライバシーについて話す。SNSのプライバシー設定の変更のしかたを教えて、知らない人が子供の個人情報を閲覧できないようにする。


なお、④については、難しい場合もあり、最低限①~③は必要だと思います。少なくとも、ネットいじめや、インターネットの危険性・有効性について、親子で話し合える雰囲気を作ることが大切だと思います。

ネットは危険だからと、スマホを子供から取り上げるような行為は、逆効果になる可能性が大いにあります。



■ 親として大人として知っておくべき知識

コンピュータセキュリティ会社、”トレンドマイクロ”の以下の記事で、子供がスマホデビューをするにあたり、保護者として最低限配慮すべき情報が紹介されています。

 お子さまのスマホデビュー前に確認したいこと | トレンドマイクロ is702
 http://www.is702.jp/special/1733/partner/12_t/

この記事では、スマホを渡す前に、子供と話し合いながら、一緒にルールを決めることが、大事だと説明しています。

”話し合いながら”というのが大事で、このことで、相談しやすい関係を作ることに役立つそうです。

なお、ルールの例として以下があげられています。詳細は、上記のサイトを参考にしてください。

 ・使ってよい時間を決める
 ・新しいアプリを入れる前には、保護者に相談する
 ・困ったり、怖くなったりしたらすぐに相談する
  (保護者は頭ごなしに叱らないことも約束)
 ・インターネット上の知らない人に応答しない
 ・インターネット上で誰かを中傷するような発言をしない


また、同じ”トレンドマイクロ”から、簡単なアンケートに答えるだけで、各種の学習資料が無料でダウンロードできるサイトが公開されています。

 学習資料ダウンロード | トレンドマイクロ is702
 http://www.is702.jp/download/

次の資料は、子供向けですが、親・大人・先生にとっても、なかなか有益です。


■小・中学生向け インターネットあんしんガイド【SNS編】

公開日    2013年5月    対象    小学生~中学生

SNSのメリット、使う際のマナーやルール、利用時のトラブルを避けるための対策を、子供の視点にあわせてわかりやすく網羅。SNSを知らない大人にも手軽なスタートガイドとしても役立つ。


■小・中学生向け インターネットあんしんガイド 【スマホタブレット編】

公開日    2013年4月    対象    小学生~中学生

スマホスマートフォン)やタブレット環境でインターネットを使う際のマナーやルール、およびトラブルを避けるための対策を、子供の視点にあわせてわかりやすく解説。巻末には保護者・教職員の方向けの解説も記載。


■インターネット上の危険からお子さまを守るために

公開日    2013年1月    対象    小学生~中学生

子供の安全なインターネット環境を作るために、保護者が理解しておきたいリスクと対処について、SNSスマートフォンの観点などを取り入れ、分かりやすく紹介。


他の参考情報:

 親子で安全対策!~ネット犯罪から子供を守る~
  - マカフィーセキュリティニュース
 http://www.mcafee.com/japan/home/security/news/003.html


 インターネットの危険からお子さまを守る 保護者が知っておくべき脅威とその対策
  トレンドマイクロ is702
 http://www.is702.jp/special/1532/partner/12_t/




■ アメリカのお母さんが13歳の息子にiPhoneを与えたときに作った使用契約書(約束事)


クリスマスの日に米国のあるブロガーお母さん(Janel Burley Hofmanさん)が13歳の息子にiPhoneをクリスマスプレゼントとしてあげました。

そのiPhoneの箱には彼女が作った使用契約書も入っていました。その内容、子供にスマホなどを与えるときなどに、参考になるので、下記サイトを参考に、少し紹介します。

 13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より
  - Hana.bi | Japan + YOU
 http://hana.bi/2013/01/13sai-iphonekeiyaku/


上記のサイトには、お母さんが息子の為に作成した使用契約書(約束事)の18項目の和訳が紹介されています。

以下に、18項目のうち6項目の一部を紹介しますので、詳しくは、このサイトを参照下さい。


・学校がある日は7:30pmに携帯を私に返却します。週末は9:00pmに返却します。

・このテクノロジーを使って嘘をついたり、人を馬鹿にしたりしないこと。人を傷つけるような会話に参加しないこと。人のためになることを第一に考え、喧嘩に参加しないこと。

・人に面と向かって言えないようなことをこの携帯を使ってSMSやメールでしないこと。

・公共の場では消すなり、サイレントモードにすること。

・ときどき家に携帯を置いて出かけてください。そしてその選択に自信を持ってください。携帯は生きものじゃないし、あなたの一部でもありません。

・上を向いて歩いてください。あなたの周りの世界を良く見てください。