インターネット安全活用 一灯塾

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増える子供の携帯・スマホ依存及びネット依存 学校・家庭は子供を守れるか?

警視庁の平成26年の”小中高生アンケート”調査結果によると、携帯電話やインターネットへの依存が、小学生では1割にも満たないですが、中学生になると一挙に3割を超え、さらに高校生では4割以上を占めているそうです。

また、総務省 情報通信政策研究所の平成25年 調査結果報告書によると、青少年のネット依存は、全体で約44%もあり、高校生が60.0%と最も高くなっています。

なお、上記の警視庁の調査報告では、『家庭でルールを作れば、子供はルールを守っています。親子でよく話し合って、ルールを作りましょう。』と説明しています。

 

確かに、親子でよく話し合うことは大事ですが、今のスマホなどの技術は親の理解をはるかに越えています。そして、学校の先生たちも今のIT技術についていくのは容易ではありません。

 

携帯・スマホ依存及びネット依存は、子供たちにとって、危険に会う機会を増やし、大事な時間を奪い、現実からの逃避にもつながり、決して望ましいものではありません。

これからは、学校と家庭が連携して、子供たちにIT社会での生き方を教えていかなければならないと思います。なお、下記のブログに、 ”インターネット時代に子供に教えたいこと・話したいこと” をまとめてみました。もしよければ参考にしてください。

 インターネット時代に子供に教えたいこと・話したいこと ~ネット依存から子供を守るために
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/07/blog-post_30.html

 

セキュリティソフトの大手、マカフィーの公式ブログに、”子供とオンラインの安全性について話し合うことは、子供に野菜を食べさせるようなもの”というのがありました。

 

インターネットをうまく活用するには、嫌いな野菜(セキュリティ対策)も食べなければなりません。このこともしっかり教えるべきです。

 

 子供をリスクにさらす可能性がある、親が自分につく3つのウソ : マカフィー株式会社 公式ブログ

 http://blogs.mcafee.jp/mcafeeblog/2015/07/3-f047.html

 


■ 警視庁の平成26年の”小中高生アンケート”調査結果

 

 子供の携帯電話やインターネット利用について考えてみませんか!
 平成26年のアンケート調査  警視庁
 http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/survey/survey_h26.htm

この調査結果の概要は以下になっています。なお、この調査結果の中で、以下のように提言していますが、家庭でルールを作るというより、”親子で携帯電話やインターネットについてよく話し合う”ことが大事だと考えます。

『年齢が上がるにつれて、依存を強める少年は増えているのに、ルールを作っている家庭は減少しています。年齢に応じたルールが必要です。家庭でルールを作れば、子供はルールを守っています。親子でよく話し合って、ルールを作りましょう。』(上記、警視庁サイトから引用)

《調査結果概要》

 

携帯電話やインターネットへの依存状況

 

・高依存群の占める割合は、小学生では1割にも満たないですが、中学生になると一挙に3割を超え、さらに高校生では4割以上を占めています。

 

・依存傾向の高い少年ほど、寝る時間が遅くなったり、メールをいつも気にするといった、好ましくない生活の変化が見られます。

 

・携帯電話やインターネットの利用について、家庭でルールを決めている少年は小学生・中学生では約6割ですが、高校生では3割しかいません。

 

・学年が進むごとに依存傾向が高い少年が増えており、よりルールが必要なのですが、高校生ではルールがない家庭が多くなっています。

 

・ 「ルールがある」と答えた保護者・少年に対して、「ルールを守っているか」を尋ねました。そうしたところ、「遵守している」又は「大体遵守している」と答 えた割合を合わせると、保護者も少年も9割以上になります。この結果から、ルールを作ればほとんどの少年がルールを遵守してくれることが期待されます。

 


■ 青少年のインターネット利用と依存傾向に関する 調査結果報告書 (総務省
■  ネット依存 診断基準 Young(1998)の20項目

 

青少年のネット依存に関する興味深い報告書が、総務省から発表されています。なお、この報告書で紹介されている「ネット依存 診断基準 Young(1998)の20項目」は、とても役立つ内容です。

この基準を使うことで、少しは客観的にネット依存を判断できるのでないかと思います。ちなみに自分自身を診断してみましたが、”25点”で、「20-39点(ネット依存的傾向 低)」という結果になり、少し安心しました。

 青少年のインターネット利用と依存傾向に関する 調査結果報告書 (回収サンプル 合計2,609名)
 平成25年6月 総務省 情報通信政策研究所
 http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2013/internet-addiction.pdf

 

なお、この調査はオンラインアンケートであり、調査対象が比較的ネットに馴染んでいる層であると想定されることから、全ての値が高めになっている可能性があるとしています。

 

この報告書で実施された調査は、心理学者キンバリー・ヤング博士が『インターネット中毒』という著作で、提唱した、8項目、20項目の2種類の診断基準(それぞれYoung8、Young20と呼ばれる)の中の広く用いられているYoung20を用いています、

 

また、ヤング博士の分類に従い、「70点以上(ネット依存的傾向 高)」「40-69点(ネット依存的傾向 中)」「20-39点(ネット依存的傾向 低)」という形で3区分に分類されています。

 

なお、「ネット依存傾向」の得点が高いことをもって、治療が必要となる「ネット依存」である訳ではないことに留意することが必要とのこと。

また、専門家によると、治療が必要となる「ネット依存」は、時間のコントロールができないことに加え、ネットを取り上げるとパニックになる、何とかして手に入れようとする「探索行動」が見られる等の症状があり、その診断には専門家の受診が必要としています。

 

 

■調査結果 *一部紹介

 

私は、休みの日は、家の中でほぼ一日中、パソコンでブログを投稿したり、Twitterをみたり、検索したりしています。また、外出時もスマホは手放さず、家族からも自分自身も「ネット依存」と考えていました。

 

このような私でも、「ネット依存 診断基準 Young(1998)の20項目」で自分自身を診断した結果、”25点”で、「20-39点(ネット依存的傾向 低)」という結果になりました。

診断した結果が、40点以上というのは、かなりネット依存、パソコン・スマホ依存だと思います。

なお、青少年のネット依存の結果は、40点以上(ネット依存的傾向 中・高)の割合は全体で約44%もあり、高校生が60.0%と最も高くなっていました。これは、かなり危険な状況です。

 

 ①70点以上(ネット依存的傾向 高)

 ②40-69点(ネット依存的傾向 中)

 ③20-39点(ネット依存的傾向 低)

 

(1) ネット依存傾向の得点を3区分に分類すると、「70点-100点」は6.3%、「40-69点」は37.5%、「20-39点」は56.2%であった。

 

(2) 学生別でみると、年代が高くなるにつれ、40点以上の割合が高くなり、高校生が60.0%と最も高い。大学生・社会人では減少。

 

(3) スマートフォン所有別にみると、所有者は、非所有者に比べ、40点以上の割合が高くなり、50.5%と半数を超える。

 

(4) ネットを利用するために犠牲にしている時間

 

 ・全体では、ネットを利用するために犠牲にしている時間がある人は57.2%と過半数。

  最も高いのは「睡眠時間」37.1%、次いで「勉強の時間」31.9%。

 

 ・学齢別にみると、高校生、大学生で、ネットを利用するために犠牲にしている時間がある人が多い。

 

 

■ネット依存 診断基準 Young(1998)の20項目

上記の”平成25年6月 総務省 情報通信政策研究所 調査結果報告書”から下記に紹介します。この”ネット依存 診断基準”は、実際に使ってみて、よく出来ていると思います。ぜひ、家庭や学校で実施してみると良いですね。

 ・70点以上(ネット依存的傾向 高)
 ・40-69点(ネット依存的傾向 中)
 ・20-39点(ネット依存的傾向 低)

 

1. 気がつくと、思っていたより長い時間ネットをしていることがありますか

2. ネットを長く利用していたために、家庭での役割や家事(炊事、掃除、洗濯など)をおろそかにすることがありますか

3. 配偶者や友だちと過ごすよりも、ネットを利用したいと思うことがありますか

4. ネットで新しく知り合いを作ることがありますか

5. 周りの人から、ネットを利用する時間や頻度について文句を言われたことがありますか

6. ネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか

7. ネットが原因で、仕事の能率や成果に悪影響が出ることがありますか

8. 他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールやSNSなどをチェックすることがありますか

9. 人にネットで何をしているのか聞かれたとき、いいわけをしたり、隠そうとしたりすることがありますか

10. 日々の生活の問題から気をそらすために、ネットで時間を過ごすことがありますか

11. 気がつけば、また次のネット利用を楽しみにしていることがありますか

12. ネットのない生活は、退屈で、むなしく、わびしいだろうと不安に思うことがありますか

13. ネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、言い返したりすることがありますか

14 .夜遅くまでネットをすることが原因で、睡眠時間が短くなっていますか

15 .ネットをしていないときでも、ネットのことを考えてぼんやりしたり、ネットをしているところを空想したりすることがありますか

16. ネットをしているとき「あと数分だけ」と自分で言い訳していることがありますか

17. ネットをする時間や頻度を減らそうとしても、できないことがありますか

18. ネットをしている時間や頻度を、人に隠そうとすることがありますか

19. 誰かと外出するより、ネットを利用することを選ぶことがありますか

20. ネットをしていないと憂うつになったり、いらいらしたりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか